公立・私立高校 入試選抜方法と日程について
鹿児島県公立・私立高校入試選抜方法と日程について
1.鹿児島県公立高校入試の仕組み
調査書も、入試本番も、どちらも大切です
「調査書はどれくらい重要なの?」
「入試で何点取れば合格できるの?」
「推薦入試と一般入試はどう違うの?」
毎年、多くの保護者の皆様からこのようなご質問をいただきます。
鹿児島県の公立高校入試は、「調査書」と「学力検査」の両方を用いて合否を決定する制度です。
ここでは、その仕組みをできるだけ分かりやすくご説明します。
①推薦入試
推薦入試とは?
推薦入試は、学力だけではなく、生徒一人ひとりの個性や意欲、高校で学びたいという気持ちなどを総合的に評価する入試です。
募集定員に対する推薦入試の募集割合は高校によって異なりますが、普通科では募集定員の約10%程度となっています。一方、専門学科や総合学科などでは、普通科より募集割合が大きい高校も多く見られます。
学校推薦
学校長の推薦を受けて出願する制度です。
中学校での学習状況や学校生活への取り組み、部活動、生徒会活動などを総合的に評価して推薦されます。
自己推薦
自己推薦は、中学校長の推薦がなくても、自分自身で出願できる制度です。
ただし、誰でも出願できるわけではありません。
自己推薦の出願資格は高校ごとに定められており、それぞれの高校が求める生徒像に応じた条件を満たす必要があります。
例えば、令和8年度入試では次のような違いがあります。
| 高校名 | 自己推薦の概要 |
|---|---|
| 鶴丸高校 | 若干名。各分野で全国トップレベルの実績を有する生徒が対象。 例:全国物理コンテスト金賞、科学地理オリンピック金メダル、全日本中学校陸上競技選手権大会100m第1位など |
| 甲南高校 | 自己推薦制度なし |
| 中央高校 | 10名以内。 ①中学3年生の9教科評定で「1」「2」がないこと ②9教科合計評定40以上 |
| 武岡台高校 | 学校推薦は実施せず、自己推薦のみ実施(普通科・情報科学科)。 スポーツ・文化活動・生徒会活動・ボランティア活動・各種検定などで優れた実績を有する生徒が対象。プレゼンテーション試験と面接試験を実施。 |
このように、自己推薦の制度は高校によって内容が大きく異なります。志望校の募集要項を確認し、自分が出願資格を満たしているかを早めに確認することが大切です。
昴の推薦入試対策
昴では、60年以上にわたり鹿児島県公立高校推薦入試を研究・指導してきました。
各高校の面接や作文・小論文、実技試験などの出題内容や出題傾向を30年以上蓄積・分析し、そのデータを毎年の指導に活用しています。
高校ごとに異なる評価のポイントを踏まえ、一人ひとりの志望校に合わせた対策を行っています。
「どのような質問がされやすいのか」「どのようなテーマが出題されやすいのか」まで分析した実践的な指導が、昴の推薦入試対策の大きな特長です。
②一般入試
一般入試では、
①学力検査
②調査書
この2つを総合して合否を判定します。
学力検査
5教科(国語,数学,英語,理科,社会)各90点
合計450点
調査書
5教科(国語,数学,英語,理科,社会)各10点
合計50点
副教科(音楽,美術,保健体育,技術・家庭)
合計400点
調査書は合計450点満点となります。
※基本的には中学3年生の成績が重視されます。
合格者はどのように決まるの?
ここが鹿児島県公立高校入試で最も特徴的なポイントです。
例えば、募集定員が320名の高校を例に考えてみましょう。
受験生は、
- 調査書の順位
- 学力検査の順位
それぞれで順位がつけられます。

図の緑色の正方形は、
- 調査書でも320位以内
- 学力検査でも320位以内
の受験生を表しています。
青い●の生徒は合格です。この正方形の中に入っている受験生だけで定員が埋まることも理論上はありますが、実際にはほとんどありません。
正方形の外側にはどんな受験生がいるの?
大きく分けると、次の2つのタイプになります。(赤い●の生徒)
①調査書は良いが、学力検査の得点が低い受験生
学校生活にはしっかり取り組んできたものの、本番で思うような得点が取れなかったケースです。
②学力検査の得点は高いが、調査書がやや低い受験生
学力は十分あるものの、調査書の順位が定員以内に届かなかったケースです。
最終的な合否は?
このような受験生については、
- 面接
- 調査書の内容
- 志望理由
- 学校生活の様子
- 各高校が求める生徒像
などを総合的に判断して合否が決定されます。
高校によって選考の考え方は異なりますが、難関校・進学校では、高校入学後の学習に対応できる学力を重視する傾向があり、学力検査の結果が高い受験生が有利になるケースが比較的多く見られます。
保護者の皆様へ
鹿児島県の公立高校入試は、「調査書だけ」でも、「入試当日の点数だけ」でも決まる入試ではありません。日頃の学校生活で積み重ねてきた努力と、入試本番で発揮する学力の両方が評価されます。
そのため、
- 授業を大切にすること
- 定期テストにしっかり取り組むこと
- 提出物を期限までに提出すること
- 入試に向けて学力を伸ばすこと
このすべてが志望校合格につながります。
昴では、鹿児島県の入試制度を熟知したコーチが、お子様一人ひとりの調査書や学力、志望校を分析し、「今、何をすれば合格に近づけるのか」を具体的にアドバイスしています。
志望校合格に向けて、お子様に最適な学習プランをご提案いたします。
2.鹿児島県の高校入試の日程
学校の種類によって入試制度や日程は異なります
鹿児島県では、公立高校・中高一貫校・高等専門学校・私立高校など、学校の種類によって入試制度や日程が異なります。
志望校が決まったら、出願期間や試験日を早めに確認し、余裕を持って受験準備を進めましょう。
①公立高校
[ 公立高校 入試日程 ]
| 1/20~26 ※ | 推薦入試 願書受付期間 |
| 2/2 | 推薦入試 |
| 2/5~12 ※ | 一般入試 願書受付期間 |
| 2/9 ※ | 推薦入試 合格者発表 |
| 2/13 ※ | 一般入試 出願者数公表 |
| 2/16~20 ※ | 一般入試 出願変更期間 |
| 2/24 ※ | 一般入試 最終出願者数公表 |
| 3/3 | 一般入試(1日目) |
| 3/4 | 一般入試(2日目) |
| 3/12 | 一般入試 合格者発表 |
| 3/17~18 ※ | 第二次 願書受付期間 |
| 3/19 | 第二次 入学者選抜 |
※上記日程は2026年9月時点の日程です。
※今年度分が未定の場合は、昨年度の日程を※で記載しております。
※鹿児島市内の中高一貫校「玉龍高校」もこちらの入試制度です。
鹿児島県の公立高校では、
- 推薦入試
- 一般入試
- 第二次入学者選抜
が実施されます。
推薦入試は2月上旬に行われ、一般入試は3月上旬に2日間の日程で実施されます。一般入試では、出願後に出願者数が公表され、
その後に出願変更期間が設けられています。最終倍率を確認したうえで志望校を変更できることは、鹿児島県入試の大きな特徴です。
【ワンポイントアドバイス①】
鹿児島県独自の「出願変更制度」
鹿児島県では、一般入試の出願後に一定期間、志望校を変更できる制度があります。倍率だけを見るのではなく、
- 自分の学力
- 将来の進路
- 志望理由
を踏まえ、担任の先生や保護者、塾とも相談しながら慎重に判断しましょう。
【ワンポイントアドバイス】
推薦入試後も、一般入試に挑戦できます
推薦入試で合格できなかった場合でも、一般入試を受験することができます。推薦入試は、一般入試への挑戦権を失うことなく受験できる制度です。
②中高一貫校
楠隼高校
[ 楠隼高校 入試日程 ]
| 1/9~16 ※ | 一般入試 願書受付期間 |
| 2/2 | 一般入試 |
| 2/5 | 一般入試 合格者発表 |
| 3/17~18※ | 第二次 願書受付期間 |
| 3/19※ | 第二次 入学者選抜 |
※上記日程は2026年9月時点の日程です。
※今年度分が未定の場合は、昨年度の日程を※で記載しております。
楠隼高校では一般入試が実施されています。
しかし、令和11年度入試から外部募集を停止し、楠隼中学校からの内部進学者のみを受け入れる予定です。そのため、外部生が受験できるのは令和10年度入試までとなります。
【ワンポイントアドバイス】
最新の募集要要項確認を忘れずに
楠隼高校への進学を希望する場合は、最新の募集要項を確認しましょう。今後は中学校からの6年間一貫教育へ移行する予定です。
③ 鹿児島工業高等専門学校(鹿児島高専)
[ 公立高校 入試日程 ]
| 12/1~19 ※ | 推薦入試 WEB出願受付期間 |
| 12/18~22 | 推薦入試 願書受付期間 |
| 1/5~27※ | 一般入試 WEB出願受付期間 |
| 1/10※ | 推薦入試 |
| 1/21※ | 一推薦入試 合格者発表 |
| 1/22~28※ | 一般入試 願書受付期間 |
| 2/8 ※ | 一般入試 |
| 2/20※ | 一般入試 合格者発表 |
| 3/4※ | 一般入試合格者集合 ※合格者集合日と公立入試日は重なります |
※上記日程は2026年9月時点の日程です。
※今年度分が未定の場合は、昨年度の日程を※で記載しております。
鹿児島高専では、
- 推薦選抜
- 学力選抜
が実施されます。
推薦選抜は1月、学力選抜は2月に実施され、公立高校より早く合否が決まります。
5年間を通して専門分野を学び、卒業後は就職だけでなく大学への編入学という進路も選択できます。
【ワンポイントアドバイス①】
鹿児島高専を目指すなら、数学を得意科目に
鹿児島高専の学力選抜は国語・数学・理科・英語の4教科で実施されます。社会は出題されません。
また、数学の配点が高く設定されているため、数学を得意科目にしておくことが合格への大きなポイントです。
【ワンポイントアドバイス②】
鹿児島高専と公立高校の併願は、日程を確認しましょう
合格者集合日は、公立高校一般入試の日程と重なります。鹿児島高専と公立高校を併願できますが、高専の進学者は公立高校を受験できません。
④ 私立高校
[ 私立高校 入試日程 ]
| 12/1~25※ | WEB出願登録期間 ・高校によっては期間が短い ・1月以降をWEB登録期間にしている高校もある ・推薦入試のみ別日程でWEB登録期間を設けている高校もある |
| 1/16※ | 推薦入試 |
| 1/20※ | 推薦入試 合格者発表 |
| 1/25※ | 一般入試 |
| 1/27~2/2※ | 一般入試 合格者発表 ※高校によって発表日は異なる |
※上記日程は2026年9月時点の日程です。
※今年度分が未定の場合は、昨年度の日程を※で記載しております。
鹿児島県の私立高校では、多くの学校でWEB出願が採用されています。
推薦入試は1月中旬頃、一般入試は1月下旬頃に実施され、公立高校より早く結果が分かります。
学校によって
- WEB登録期間
- 願書受付期間
- 合格発表日
が異なるため、志望校が決まったら募集要項を確認し、早めに出願準備を進めましょう。
【ワンポイントアドバイス】
WEB出願期間は、学校・入試方式ごとに確認しましょう
WEB出願期間は学校によって異なります。特に推薦入試と一般入試でWEB登録期間が異なる学校もありますので、締切日に注意しましょう。
私立高校授業料無償化
令和8年度(2026年度)から、国の高校授業料支援制度が拡充され、私立高校の授業料についても所得制限が撤廃されました。
これにより、世帯の所得にかかわらず、国の「高等学校等就学支援金」を受けられるようになり、私立高校の授業料負担が大きく軽減されています。支援額は年間最大45万7,200円です。
2026年実績では、ある公立高校普通科で、年間約12万円(毎月約1万円)ですが、ある私立高校進学コースでは、年間約30万円以上かかります。
授業料無償化45万7,200円が支援されても年間の授業料が支援額を約12万円上回り、それ以外に、校納金(振興会費・その他経費など)が、年間約19万円かかりますので、この私立高校では合計で年間約31万円かかります。
学校によって3年間に必要な費用には差がありますので、学費全体も比較しながら学校を選びましょう。
【ワンポイントアドバイス】
「授業料無償=高校生活にかかる費用が無料」ではありません。
学校を選ぶ際は、
- 教育内容
- 進学実績
- 学校生活
- 3年間に必要な総費用
まで含めて比較することをおすすめします。
入試日程を確認したら、次は受験準備を始めましょう
入試日程を知ることは、受験準備の第一歩です。
しかし、合格するためには日程を確認するだけでなく、それぞれの入試制度や選抜方法を理解し、早めに準備を始めることが大切です。
昴では、鹿児島県の入試制度を熟知した講師が、一人ひとりの志望校や学力に合わせた学習計画をご提案しています。
公立高校・中高一貫校・鹿児島高専・私立高校まで幅広く対応しています。受験や進路について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。














